欅研究室
情報アクセス研究室

一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部・研究科 欅研究室(情報アクセス研究室)について

ご挨拶

2023年4月に設置された一橋大学ソーシャル・データサイエンス (SDS) 学部・研究科准教授の欅です.

欅のバックグラウンドは情報科学(コンピュータ・サイエンス)です.これまで,学生・大学教員・企業研究者時代を通して継続的に情報アクセス(情報検索,対話システム,情報推薦の研究を中心に取り組んできました.その際,周辺分野自然言語処理,データマイニング,機械学習,データベースシステム)の知識や技術を活用してきました.

今後はこれまでのテーマにも取り組みつつ,更に社会科学や統計学分野との学際研究にも積極的に取り組んでいきたいと考えております.また,同学部・研究科の小町研究室(小町先生のご専門:計算言語学,自然言語処理,人工知能)とさまざまな形で連携させて頂いています(連携形態や研究室の違いなどは小町先生のご説明をご参照ください).

以降,SDS や欅研究室(情報アクセス研究室)についての情報を随時加筆していきます(最終更新:2023.6.9).その他,SDS や弊研究室に関する質問などがございましたら欅 (a.keyaki [at] r.hit-u.ac.jp) までご連絡ください

Q&A(2024年4月入学の修士課程学生対象

Q. SDS について知りたい

SDS の Web サイトをご覧ください(特にこちらに学部紹介や教員紹介など各種動画があります).また,2023 年 7 月 15 日 (土) 13 時から SDS の オープンキャンパス(オンライン)が開催されます(事前参加申し込みが必要です).教員自己紹介・求める学生像,ゼミナール紹介,教員別の個別相談会がありますので,情報収集にお役立てください.

Q. 研究室への学生の受け入れ行ってい?

はい,積極的に受け入れを行っております!是非是非,ご検討ください.出願時に「指導を希望する教員」として欅を指定頂く場合には事前に欅 (a.keyaki [at] r.hit-u.ac.jp) までご連絡ください.入試や募集要項はこちらからご確認ください.

また,SDS や弊研究室に興味のある方もお気軽に欅までご連絡ください(メールもしくは,ご希望であれば面談させて頂きます).

Q. どのようなテーマの研究に取り組める?

欅の専門である情報アクセス(情報検索,対話システム,情報推薦)全般や,関連分野(自然言語処理,データマイニング)のテーマに取り組んで頂くことが可能です.

上記と社会科学・統計学の融合領域のテーマについては SDS の先生方と連携しつつ取り組めるケースも多いと考えています.ただし,可能性の是非について事前にすり合わせが必要なので,出願前にご連絡ください.

上記のいずれにも当てはまらない場合には出願前に要相談です(場合によっては,必要に応じて適任者を紹介させて頂きます).

Q. どのようなテーマの研究に取り組んでいる?

その他,まだ取り組み始めたばかりですが,法学や経済学の研究者との共同研究にも取り組んでいます.

Q. どのようにして研究テーマを決める?

研究テーマの決め方は大別して「学生が考えたテーマに取り組む」と「先生が与えるテーマに取り組む」の二つだと思います.欅からどちらかを押し付けることは想定していませんが,愛着を持って研究に取り組んで頂くためにもまずは「学生が考えたテーマに取り組む」方向を目指すのが良いと思っています.そのために一緒に研究テーマをサーベイしたり,テーマの深堀りや具体化のための議論をしたりしたいと思っています.それでも上手くテーマが見つけられなければ,欅からテーマの候補を提示することもあるかもしれません (研究室の指導方針については別途ページに纏める予定です).

Q. SDS に進学したいけど研究室を迷っている

SDS に興味を持って頂きありがとうございます!学生と教員双方にとって幸せな研究生活が送れるかどうかは,研究テーマとのマッチングだけでなく,指導方針とのマッチングの影響も大きいと思います.なので,興味のある研究室が複数あれば直接全教員と話してみるのが一番よいと思います.どの研究室に興味があるのかすら分からないという場合は欅の知っている範囲で SDS の先生方をご紹介するのでご連絡ください.

Q. SDS の別の研究室に配属希望だけど研究にコメントして欲しい

はい,喜んで対応させて頂きます.

Q. 現在何名の学生が所属している?

A. 2023年6月現在,所属学生(欅が主指導教員)は 2 名です.また,3 名の学生の副指導教員を担当しています(全員,統計系研究室所属).

Q. 学生の指導経験はある?

A. はい,前々職である大学教員 (助教) 時代に,教授と共に合計 23 名の学生の指導を行いました (うち学士延べ 12 名,修士延べ 18 名).また,前職の企業研究者時代には,お茶の水女子大学小林研究室東京工業大学岡崎・高瀬研究室との共同研究に取り組んでおりました.今年度か筑波大学関研究室と共同研究をさせて頂いており継続して学生指導に携わっています

Q. 企業と大学どちらも経験しているってこと?

A. はい,こちらの職歴の通り,東京工業大学情報理工学院に助教として 5 年間所属して,その後,株式会社デンソーアイティーラボラトリに研究者として 3 年間所属しました.

Q. 文系出身で情報科学の知識はないがやっていける?

研究テーマの設定次第ではやっていけると考えています.ただし,研究テーマによっては,必要となる基礎知識の学習に数ヶ月以上必要となる場合もあり,全く知識のない状態から 2 年間で修論を纏めることはかなりハードルが高いと思います.その場合,研究テーマを変えるか,もしくは修了までの期間を延ばすかのどちらかが必要だと思います.

外部から SDS に進学される方はさまざまなバックグラウンドをお持ちだと思います.それぞれお持ちの知識や技術が大きく異なると思いますので,それらを踏まえたうえで学生と教員がお互いに納得できる研究テーマを一緒に探索したいと思っています.

(ちなみに欅の出身である奈良先端科学技術大学院大学には情報系以外の理系出身者や文系出身者もいましたが,観測範囲では真面目に取り組んでいた学生は皆さん無事に修了していました.)

また,SDS に出願される方には,入学前からできる準備(知識・技術の習得)の相談も個別に対応させて頂きます.合格後には,特に基礎知識が不十分と判断された分野については,入学までに SDS 主催のブートキャンプ(オンデマンド授業)を受講して,いずれの学生さんにも大学院の授業を受ける上で最低限の知識を身に付けて頂くことを目指しております.

Q. 理系出身で社会科学の知識はないがやっていける?

研究テーマの設定次第では十分やっていけると考えています.SDS に進学されるからには社会科学との融合に興味をお持ちの方が多くいらっしゃると思いますので,SDS の先生方とも連携しつつ指導したいと考えております.欅自身も社会科学の素養は現時点で十分に備わっているわけではないため,当面は一緒に勉強したいと考えています.

Q. 博士後期課程にも興味がある

A. 現在 SDS には博士後期課程のコースはありません.2025 年 4 月開設を目指して準備を進めております.[参考]